『有益な者として』 2002年02月03日
「彼は以前は、あなたにとって無益なものであったが、今は、あなたにも、わたしにも、
有益な者になった。彼をなのもとに送りかえす。彼はわたしの心である。」 
                                    ピレモンへの手紙11-12節      
 主人であるピレモンに対して罪を犯したしもべオネシモは、逃亡先のローマで偶然にも
使徒パウロに出会います。そしてオネシモは回心し、パウロに従うようになります。しもべは
本来主人のものですから、パウロはオネシモをピレモンに返そうとして、この手紙を書き
ました。
 主人に罪を犯したしもべは、当時の習慣に従うなら死罪ということになります。しかし
オネシモが以前のような悪いしもべではなく、神を信じて忠実な有益な者に生まれ変わった
ことをパウロは書き記し、赦しを求めます。さらにはオネシモの負債をパウロが代わりに支払う
という約束までしているのを読むことが出来ます。
 オネシモは私たちの姿です。本来仕えるべきお方、我らの神のもとを離れて勝手に生きて
います。それは神の前には赦されることのできない罪です。しかしイエス・キリストが間に入っ
てとりなしてくださって、罪の身代わりとなって死んでくださった故に、わたし達は永遠の滅び
から解放され、永遠のいのちに生きることが出来るようになりました。
 私自身を考えてみますならば、救われた後(つまり今も)相変わらずたいして結う正規な者
ではありません。むしろ有益というか、有害なままです。でも神は私を「有益だよ、愛している
よ」と言ってくださいます。もちろんあなたのことも!そして「私の心」だと言って大切に思って
くださるお方、このお方が私たちの神なのですから、何という驚くべきことなのでしょうか。
私たちもこのお方を愛していこうではありませんか。
ペニンスラフリーメソジスト教会 日語部牧師
榊原 宣行